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2006/11/20

バイオダイナミック農法とは

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バイオダイナミック農法とは、人智学やその教育で有名なオーストリア出身の学者ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)が1924に提唱した「自然と人間との調和」をコンセプトに、ひたすら自然の摂理にしたがって種を撒き、栽培し、収穫することによって、植物そのものが本来持つパワーを最大限発揮させようという有機栽培農法です。

農薬・化学肥料・殺虫剤を使用しないのはもちろんのこと、農作業はすべて天体運行(星/月/太陽の活動)にあわせ、手作業で行います。

1924年にシュタイナーがドイツでバイオダイナミック農法に関する講義を行って注目を浴びて以来、ヨーロッパにおける権威あるオーガニック農法として定着しています。

このバイオダイナミック農法が生まれた背景には、1800年代後半からヨーロッパで使われだした燐酸系・窒素系化学肥料により何百年も続いてきた農地が次々と不毛の地と化していったことがあります。

第一次世界大戦の不況の時期と重なり、化学肥料の多用により作物の味、病虫害への抵抗、家畜の健康、タネの発芽率などが著しく低下するという弊害が発生し、ヨーロッパにおける食物不足をより深刻なものにしました。

475650087009それに対応するために、当時著名であった学者シュタイナーは農民たちに請われて、現状を変える効果的な農法の考案を行ったのです。

内容は、ハイテクや最新技術を駆使したというものではなく、古来からヨーロッパに伝わる農法を現代人に分かりやすく再編成した伝統農法の集大成といえます。


簡単に言えば、植物は古代から農薬を用いなくても害虫に対抗する力を持って種の保存をしてきたわけで、その本来の力を最大に発揮させるため土中の有機物(バクテリア)等の働きを活発にさせたり、伝統的に農作業を行うちょうど良い時期等をカレンダーにして分かりやすくした伝統農法(有機農法)の教科書という感じです。

イタリアで農家を営む私たちのメンバーも、当初は普通の有機栽培を行っていましたが、半信半疑でこのバイオダイナミック農法に変えてみたところ、作物の味や成長度合い、強さに明確な違いが現れたため全面的に変更したという経緯があります。

手間ひまは農薬農法の5倍以上かかる大変なものですが、食物やハーブに手間や真心に見合う美味しさや効能、そして付加価値が出るとして続けています。

西洋圏では1924年以降脈々と続けられてきましたが、日本においては狂牛病など最近の化学農法へ危惧や健康志向から有機栽培製品(オーガニック製品)への関心が最近高まり、このバイオダイナミック農法も広く知られるようになりました。

日本にもバイオダイナミック農法を実践している農家が各地にあります。

日本で知られるバイオダイナミック作物を原料に作られる製品としては、自然化粧品の「Drハウシュカ」、「ヴェレダ」、「ジュリーク」、「タウトロッフェン」、「マルティナ」や、ワイン、ジュースなどがあります。製品の多くにはDemeterマークがついています。Photo_2

またDemeterとは、「バイオダイナミック農法」を実践する農家による社団法人・認証組織です。

科学が進歩した現在では学術的にも有効性が証明され、Demeterの安全基準はEUのオーガニック規定よりもはるかに厳格なものとなっています。

ヨーロッパの消費者の間では、Demeterマークが付けられたオーガニック製品は安全で質の高く信頼のおけるものとして認識されており、ドイツなどでは、このマークがついた食品や化粧品などをたくさん見ることが出来ます。

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